タロット

5 司祭

前へ次へ
カードの解釈

司祭が右手を挙げ、二人の僧侶を祝福しています。 壇の中央に描かれたクロスしたカギは、教皇の紋章を省略して表したものと思われます。 司祭は説法を通じ、広く人々にこの世界のルールを説きます。 司祭は宗教的組織の頂点に立つものであり、 秩序ある教えにより組織を統括する存在です。

司祭の前に佇む二人の僧侶は、それぞれ赤薔薇と青薔薇の服に身を包んでいます。 赤薔薇は意欲や貞節を表しており、青薔薇は神の祝福を表しています。

女司祭と司祭は対をなしているカードです。 女司祭は無意識の領域の教えを説く存在であるのに対して、司祭は意識の領域の教えを説く存在です。 女司祭の教えは、こちらから意識的にに求めてもすぐには与えられません。 彼女の教えを受けるためには、求めるのではなく静かに待つのです。 女司祭の力を借りようとするならば、心を澄まし受け入れる準備をする必要があります。 一方、司祭は意識的な求めに応じ、寛大な心をもって入門を望む者全てを受け入れます。 司祭は、私たちの外側にあるものの形をとって目の前に現れます。 司祭の声を聞くためには人から教えてもらうことを拒まない素直な心をもつ必要があります。 また、女司祭の教えはふとした瞬間に、 時には目には見えない姿で与えられるものですが、それに対し 、司祭の教えは私たちが意識下で認識できる形で与えられます。

カードの意味

このカードは、寛大な心と良いアドバイス、また、組織の中で活動することを表してます。
逆位置の場合、心が狭くなってしまう状態や、人から言われたことをよく確かめずに鵜呑みにしてしまう状態を表します。

正位置のキーワード

慈悲・寛大な心・許し・文化・組織に属する・アドバイスを受ける・良い先生に学ぶ・常識的思考・カリスマ性を発揮・社会的な規範を守る

逆位置のキーワード

集団からの束縛・おせっかい・自分と違う考えを受け入れられない・心が狭くなる・妄信してしまう・鵜呑みにする・規範に縛られてしまう

←戻る

home home news about sitemap